スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

アルジャーノンに花束を ウケ狙いのブログを書くでこちゃん

実は10年ぐらい前に、この本を弟に借りて読んでいる。花束のついた表紙だった。アルジャーノンとは主人公の名前だと誰でも思うはずだが、じつは小さなネズミの名前だ。もうそれだけでとても損をして残念な気になる。主人公は知能障害者で パン屋さんで働かせてもらっている。くりかえしのきまった作業もなかなか覚えられずパン屋の主人はそれでも気長にみてくれていた。主人公はパン屋でも、ちょっと困った存在だった。ほかのだれより劣っていて皆からも蔑まれるしまつだった。「あいつがいるから、俺たちは優越感が持てるのさ」と仲間の知能障害者からもおもわれていた。そうそう、彼の名前はチャーリーといいましたね。文字が書けるようになりたいと、センターに通って勉強もしていた。そんなところから、ある大学の教授のストラウス博士(精神科と脳科学の教授)が自分の研究の実験台にチャーリーをつかいたいとセンターを通じていっってきた。手術をしてしばらくすると変化が現れた。パン屋の機械を改良して量産できるようにした。社長は喜んだが、仲間は彼を怖がって声もかけてくれなくなった。それどころか彼は世界のあらゆるコトを改良などして大金を得る。色々な学者との会談ではどの学者も負けてこそこそとにげてしまう。かれは色々な言語にも通じて5日ほどで外国語をマスターしてしまうのだった。周りの人々は驚きあやしんだ。しかし魔法が解けていく。馬鹿になった彼はパン屋に戻るが、まえよりもっときみわるがられて居場所がない。また文字を習いにセンターに行くが昔彼を教えて博士に推薦した先生は彼の馬鹿になった顔をみるなり泣き出して逃げ出してしまう。彼は自分で自分の行き場をかんがえるのだった。「自立したい。それには働かなくちゃ。 」と思う彼。もうなにもできなくなってしまったが、彼は誰も恨んでいないとストラウス博士などに手紙を書く。いろんな体験ができてありがたかったと。昔ながらのパン屋の友達が、彼に困るコトがあったら、相談してくれといってくれたのがうれしかった。

これはダニエル キースという作家の作品である。みなさんおもしろかったですか?
こういう作品はテレビドラマで見てもよいとおもいます。だいたいあらすじはあっているし毎週楽しみに見ていました。
山下くんもがんばって演じたのかな?
障害者の人はやはり社会の片隅に寄せられている存在だ。しかし彼らのピュアなこころが時として競争社会の汚れを流し去る解毒剤として大切なレメディでもあることは多くの人が体験しているはずである。彼らは結構敏感なので、そっとみまもってあげることも大切であろう。
追記。ダニエル ・キースの作品で、「24人のビリー・ ミリガン」というのも読んんだが多重人格の犯罪者の話だった。人殺しなのだが、全く覚えていなくて、それが本当かどうかで、裁判がゆれるのである。母親も出てきて普通の生育状況であったのにもかかわらず、不思議な事件が次々に起こる。