スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

ファントム オブ パラダイス は素敵な曲がいっぱいの映画。

TVでみてしまったのだが、まあミュージック業界の裏側がかいまみれるちょっと怖い映画でもある。

音楽オタクのウインスローはゲーテファウストを題材にした壮大な楽曲を作っていた。
スワンというおとこは音楽プロモーターのような仕事をしていて、ウィンスローの才能と曲に目を付けた。そしてうまく騙して、曲をぬすみとる。そして色々なミュージシャンをやとって彼の曲をうたわせて、にんきをひとりじめにしようとしていた。だいたい彼の曲は、フェニックスという女のためにかかれたものであった。それをクウィーンばりのギトギトしたグループが歌う。まあ、うまいやとおもった。彼女に捧げた曲を歌ってしまったボーカルのおとこは舞台でウィンスローに殺されてしまう。
今度はフェニックスが歌う番だ。愛のバラードを歌う彼女の声はのびやかである。主人公は彼女にメロメロである。本当のことを言えば、この女は、おかしいノリで、歌ったりするのだが、どこがどう上手なのかよくわからんですよ。こんな歌手どこにでもいますよ。捨てるほどいるという感じが、かえって
カジュアルなのか。眉毛の化粧は、あれワザとへんてこりんにしたのかなあ。それに踊りがまあ、吹き出しそうなくらいオモシロおかしい。この踊りのためだけにこの映画がある!といってもよいほどうけるのだ。ともかく私には大受けだ。こんな副主人公の踊り、みたことないです。
それでも真面目くさってみたのは、他の人たちの歌やパーフォーマンスがほぼ完璧でたいへんおもしろかったからです。声も良いし踊りも良いぞ。スワンというおとこも主人公も女も、ミュージックのため、人気のために悪魔に魂を売ってしまった人達という設定だけど、どこかいつも冷たく冷静な目でつくられているというのがみそですな。スワンは、どこまでもすぐれたミュージシャンを求めてやまない完璧主義の音楽男。それはさておき、このえいが本当は出演者たちは口パクってことだろう。
オペラ座の怪人のカバーでもあり得る音楽えいが。はてな?ミュージカルほどのぼせていないところがいいね。
わたしはいままでミュージカルで良かったと思うものが一つもありません。レ ミゼラブルもスカだったしなあ。
それにしても上手すぎる歌、素敵な音楽。前座で歌う白黒のメイクの男、これはロックの極みであり、ロックミュージックの頂点とでもいうべきもの。そんな音楽が聴けるのもこの映画のうまみというべきか。でもちょと気はづかしくもある。そんな感覚になるってありますよね。あまり好きすぎるものがあると、かえって顔をそむけてしまうことって。
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追記 、フェニックスの服を見てほしい。いまどきヒッピーのような上着を着てるひとがあるだろうか。歌ともマッチしてないし、歌い方がクラゲのようにふわふわしてるのは監督は納得していたのか。なぞがのこる。
 1976年の作品。え、40年前のことだよ。これは、まずいことになったわさ。まだピッピーもいたかもしれん。わたしはそのころ心を閉ざして生きていたので何にも知らなんだ。この映画ができていたことなど。いや何も世界のコトを知らなかった。なにがどうなっていったのかしらないが、だれよりも暗くて無知な人生だったようなきがする。今思えば、いちばん必死で生きていた時期でもあるが、我ながら健気だのう。クスン。😿。

 ファントム・オブ・パラダイス オリジナル・サウンドトラック

 

 

 

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