スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

映画 「真夜中のカウボーイ」のあらすじと感想は。

ずいぶん前になる、真夜中のカーボーイという映画がおおいに話題になっていたのだが、一応受験生だった私は(40年前だが)関係ないと思ってそのブームは無視していた。しかしそれ以後も、どうしてもその名前がでてくることが度々あって無視できなくなっていった。映画オンチの弟まで「真夜中のカーボーイ」と言ったので、「え?なんであんたまで!」と一った感じで、この映画はなぜか隅々にまでいつの間にか浸透していて映画を知っているという証拠は「真夜中の、、、」といえばいいのだ。アメリカの片田舎のファミレスのパート店員のような仕事にも生活にもあきあきしている彼は、意を決して、ニューヨークに単身でのりこむ。

彼はもう決して田舎の郷里には帰ってこないつもりだった。テキサスの牛の皮のトランクを持ってニューヨークの街をさまようのだが、そのときのサウンドトラックのうたがピッタリで、心地よすぎる。
「ひとびとはブンブンガヤガヤしゃべっているが、僕には関係ないさ」と言ったような意味の歌だ。
しかし辛いことばかりが続く。おかねもなく、しかたなく男の相手をしたりもするし、ちょっとした強盗をしたり。彼の心は、だんだんくすんでくるのであった。しかし若い彼は、かまわず、すすんでいく。病気の友のために、寒い冬の街にでて、食べ物を探す。街は、彼にとって苦痛にあえぐようなものになってしまった。金を作るのはいつも暗い夜の街。テキサスを出た時の日に焼けて健康的な肌は今はもうない。つくづくテキサスに帰ればいいのにと思う。なぜさまようのか、たった一人の病気の友だち(ダスティーホフマン)のために他人から金をうばって生活をつづけるが、やはり大都会での暮らしは、こんなにも厳しいものなのか。人生は残酷だ。主人公はホームレス同様の生活をして生きてゆく。田舎を出たときは、意気揚々とあんなに元気で明るかったのにとおもう。逞しく生きることもできず、
成功物語でもなく、ただこれが当たり前の事実だろうとあわれになっていくばかりの彼の人生が、まるで自分のことのように思えるのだ。田舎者の辿りがちな道がカミングアウトされていくのは見ていて辛い。都会の無慈悲な波は、人生に対して、楽観的な健康な若者の人生をぼろぼろにしてしまった。
金を作るために殺人までしてしまう主人公(ジョン ボイド)であった。
フロリダ行きのバスに友人を乗せて二人でニューヨークをはなれる。フロリダは暖かいからな。
これでだいたい終わりだが、着いてみると友人は座席で死んでいる。そして強盗殺人者として追われるであろう未来がひたひたとかれにせまっているのみだった。おんがくは主題歌がすばらしい。
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追記 3月25日 …主役のジョン ヴォイドはなんとアンッジェリーナ ジョリーの実の父親でした。
ツームレーダーでも父親役で出演してましたが、事情に疎いため、知りまでんでした。ごめんなさい。ジョリーは卵巣も摘出したとか。うーん、いい事ばっかないってことですね。