スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

良寛 野の花の歌  2018年

いざ子ども 山べに行かむ すみれ見に 明日さへ散らばいかにせむとか  良寛

 

いつの世にも、良寛のような人が必要である。

人生に詰まった時、怒りが湧き許せない時、何も持たずに、托鉢をして、米ももらえぬ日もあった良寛さんが、蘇ってくるのだ。偉大な先人である。

多くの人が、彼を慕ったのには、人々のそれなりの深い業があり、それをなんとかしようともがき良寛に行き着くのだろう。

 

良寛 野の花の歌

良寛 野の花の歌

  • 作者:本間 明
  • 発売日: 2018/06/06
  • メディア: 単行本
 

 

彼の壮絶な修行の人生。卓越した心がけ。

 

名利に走るものは、大海の水も、その欲望を消せないのだ。

欲望、そんなもの捨ててしまえば、楽になるのだ。良寛のように手ぶらで何も所有しない。

そんな境地には遠いが、ひとつくらいはまねできるかもね。

 

上の句は、自然や花が大好きだった良寛が、春にスミレが咲いたので、見にゆこうと思ってる。

明日になれば、すみれは萎んでしまっているかもしれないから、急いでいるんだよ。今でしょ。

 

山に群生するすみれは美しく見事だ。コレを、欲張って摘むのはよそう。山のものは山に置いておけ。