スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

乱  1985年   黒沢明監督   仲代達矢 主演  寺尾聡、根津甚八、原田美枝子、宮崎美子 他

一文字家の当主の一文字秀虎と三人の息子達。リア王のカバーだとか言う触れ込みであった。

原作を読むのをサボったためか、何かとっつきにくい、登場人物も少し多いので、こんがらがることになった。

人物がわからないと、筋もわからなくなるので、おもしろくない。人物を濃厚に撮っておらず、遠くから全体を見ている様な、頼りなさを感じた。

黒澤は読書家で有名であったが、もちろんリア王も熟読しているはずである。わては童話でしか読んだことがないので、つよいこともいえない。コレから読むつもりで本はテーブルの上に置いてあるのだが。

 

次男が長男を殺し、その嫁を、自分の妻にし、じぶんの本妻を殺してしまったり、三男は父を保護して城にむかう途中で殺されたり。

次男の根津甚八の演技が良かったぐらいで、全体的に出来が良くない気がした。

26億円も使ったお城も火に炙られて燃えてしまう。映画にリアリズムを求めた監督のやったことである。

ピーターが、道化になっていたがもう少し、道化らしいセリフと、豪華な、あるいは奇抜な衣装がよかったのではないだろうか。例えばだが、無地に一点ものの模様が入っ衣装とか。長く出ている大役であるのに、勿体無いことだ。

 

確かこの映画、衣装が良いという服飾の賞を貰っていた。

 

多分見るのは3度目かそこらだが、今回も、なぜかシックリこなかった。

シェークスピアの悲劇は辛辣な人生の教訓が含まれていることが多い。わても、そのおこぼれに預かりたいと望んでいる。

 

 

乱 デジタル・リマスター版 [DVD]

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  • 発売日: 2010/07/23
  • メディア: DVD