なぜか、怖い映画だった。アタマの切れる女とは、このように、いやらしく、恐ろしいものなのか。
周囲の人々にダメージを与えるスローンという超やり手の女。強度の仕事中毒である。
男も誰もはやついて行けないほどのやりてなんだ。機関銃のようにしゃべる女を誰も止められない!
007なら、やっぱすごいや、で済むところを、女なのにここまでやるんか、エグすぎだろ!となる。
彼女のやりかたに皆がゲッソリとするほどだった。
実はスッポコは、話の筋が、よく分からなかった。ロビイ活動という意味が、分からん。それが、どの場面なのか、多分スローンの属している団体というか、会社のような組織が、銃規制の問題を扱っていて、政治と関与していく過程が、そうなのかな。
彼らは法律を変えようとしている。銃を所持について、個人情報を適応して、合格した人のみが、銃を持てるという法律をつくりたいのだ。
銃賛成の人々と衝突し、汚い手を使って潰しにかかる、潰しに行くの繰り返し。どちらも恐ろしい裏の手を使う。
主人公の女も負けてはいない。裏の裏をかくことぐらい朝飯前だ。
この辺りもよく理解できない素早い展開となっている。
ロビー活動をやりすぎると、政治の私有化が始まる。 「お前も悪よのう」。
この主人公が全てであり、強烈な性格と、美しい姿が印象的だ。ただこの女、いつも安定剤を常用し、夜は不眠症で眠れていないと言う現代の仕事優先の病人である。
病人というとことが、怖いのだ。現代は深く病んでいることを描いた映画ともいえる。
強いはずの女の生き方に、どこか空虚感が漂う…。