スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

ダルメイン庭   イングランド

ダルメインという変わった響きの庭は、1600年台からずっとヘーゼル家が守ってきたイギリス庭園である。代々の当主達が明けても暮れても必死で守ってきたのだろう。

ただその庭の面はただ美しく、整然とまたは乱雑に整頓されていて、人々が心血注いだ苦痛は全く見えない。

それは、その有名な庭に人々が観光に訪れたり、楽しいイベントが催されたりする庭であるあるからだろうか。

人馴れした、化粧されたに庭にも見える気がする。

ただ広いから、羊や馬などの家畜が多く放牧されていて、牧場も兼ねている。広さといい、花といい、

樹木といい、歴史のあるものが多い。

そもそも庭の所有者は、本格的な重労働はせず庭の散策を楽しみ、お金を使ってすごい庭を維持しつくっている。

ただ過去の世代たちが、このような庭の基礎を築いたのである。その庭を、長きにわたって守り、変遷もしただろうが、基本的なものは残った感がある。そう思いたい。

庭というのは、初期の基本の形を残すことが最も難しいと思うのだ。

大きな変化を求める世代もいたと思われる。お金が入ったときには、手直しとかしたくなるのだ。

 

あの青いポピー、これは、ヒマラヤのケシと言われる品種であるが、暑い場所では育たない植物だ。

それが、たくさん咲いている場所があって、見どころとなっている。その周囲には隣接してショッキングピンクに近い花が群れ咲く木々。寒い国イギリスだからこそできたのだろう。

色のコントラストを出すためか、偶然かは知らないが。ピンクとブルーで息を飲ませる作戦である。下草には、いつもの忘れな草とかだ。

もう一つ綺麗な草花の紹介もあったね。斑入りの葉に、かわいいランプ型の小さな花がついていて、ここの女主人が、特別に愛する花であった。

納屋ではチトニアトーチという花を、小さな鉢に植えていたが、あれは大型植物なので、鉢では育たないですね。ただ撮影用にやってみせただけでしょう。詰まりませんね。花は次々咲きますが、とても折れやすく切花にも難しい花です。

庭の管理は、もちろん、誰かがやっているんだが、大型機械も来るだろうし、芝刈りの職人、庭師など大勢雇われていると思われます。

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結局、あまりにも作られた庭は、人間のため、お客のためという目的が優先されて、自然本来の生命が、削ぎ落とされている。

(一個人の庭というものは、悲しい時は暗く見えたり、嬉しい時は晴れ晴れとみえたりしますけど、

テレビとかに出てくる庭は、そういうことはないのですね。)

 

 

イギリスにはロスチャイルド家の庭、(ワデスドン・マナー)があるのですが、これはもうお城型ですし、庶民の出る幕ではありません。ロスチャイルド家の血をひく娘がいて、この人が、園芸の専門職になり自分のうちの庭を設計施工しておりますね。すごいお庭ですね。ガッチリとした要塞のような崩しようのないお庭のようですね。一番下の写真ですね。

 

話は戻りますが、ダルメインには歴史があって、伝統があってということですが、バーモント州の故ターシャテューダの庭の方が、ゆったりとした感じになります。ターシャ一代で作った庭で、歴史とかとも無縁です。まあ、ベル博士との交友があった逸話ぐらい。世界に紹介されたときには、衝撃があって、もっとも行って見たい庭でした。

 

 

 

 

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