これだけの人材を揃えていて、この映画は、中途半端であり、みな友情出演でやったとしか思えない。
菅田は、幼稚園のとき、ブランコから落ちて事故り、そのまま植物人間となった子であった。12年間ベッドで横たわり眠り続けていたのだが、突然桃李のところにメールが入り彼が目が覚めたと連絡が入ったのである。
そもそもブランコの事故とは一体なんということであろうか。交通事故じゃなかったんかい。まあ、打ち所が悪いと言えば両方そうなんだろうが
そーゆー設定がまず間違いの始まりであろう。
驚いたことに病院に行ってみると彼は行方不明になっていて、、病院中のスタッフたちが大騒ぎで探し回っているところであった。
非常階段の途中で泣いている声を聞い桃李たちが言ってみると菅田が子供のように泣きじゃくっているのであった。
そりゃあ、なくだろうて、心は6歳で、初めてみる世界で。
だがまず体は18歳位になっているとしても12年間も寝ていては筋肉落ちてしまい、まず歩けると言う事はありえないと思う。
ところが菅田はどんどん歩いてゆく立派な足があった。
まぁフィクションであるから特別どうと言う事は無いのだが、何かこのストーリーは少し不気味である。彼は施設に預けられそこで子供たちと一緒に暮らしている。なぜなら彼の心はまだ6才の子供のままであったからだ。
いろいろなことを少しずつ体験していかねばならない、それは大変な作業であろう。
彼はその施設を抜け出してふらふらと道を歩いた。するとそこで学校帰りの小学生たちに会う。
彼らは不思議な様子彼を見つけて辛かったり喋りかけたりするのだが彼はヘロヘロ笑っていてなかなか相手にならない。
あいつ変な奴だなと小学生らはいいあった。彼はこの小学生達と仲良くなり遊ぶようになった。ただ体だけは18歳で一人前であったから
皆が王様王様と呼んだ。松坂はこの彼のことを心配して学校も辞めてしまった。
そしてこの王様と一緒に暮らすんだと言っていた。松坂の恋人の二階堂ふみはとても元気な女の子であったが松坂と仲良くなってから何かが変わってしまった。そこに菅田の王様が入ってきておかしな3人組となってしまう。
要するに二階堂は恋人の松坂を王様にとられてしまったと言うことになる。
小学生らと仲良くなって、楽しい関係が一定期間続いていたが、ある日王様はたった1人でふらふらと夜道を歩いていた。彼はもう施設には帰らない。どこへ行くのかわからない。彼のパパやママはもうとっくに別れていたのだ。かわいそうな一人ぼっちの王様。
松坂は王様を探して夜の街をバイクで走る。また小学生たちも王様を探そうと必死になっていた。
みんなが純真な子供の心を持った王様が好きだったのかもしれない。松坂はバイクを止めてぼんやりとたたずむのであった。終わり。
ちょっと人をなめたような、生意気な作品である。そういう監督がつくったのであろう。
好意的に言えば、子供の落書きのような気楽さがいいとでもいうべきか。
この話って何か意味がありますか?何もないのであればただフィクションでファッションのために作られた映画であると理解すべきでしょう。