COCO CHANEL という人は、孤児であったが、それを隠して仕事をしていた。母は、幼い特に死んでしまい、父は娘を捨てた。
このような逆境が、彼女のもとになっていることは真実だろう。シャネルは嘘をついたことに悪びれることもなかった。
彼女には自分にしか出来ない大切な仕事があったからだ。
テレビなどで、タレント達は、このバッグはシャネルです、とか嬉しそうに語っているが、実は殆どの一般人が、シャネルの服が、なんぼのモンんだとか、知らないであろう。シャネルの服を着ることなど、一生ないからだ。バッグなど尚更であろう。多分、いいものなのだろう。偽者が、多く出回っているだろうがあの直線的なデザインは、全く現代的ではない。ワークウーマンの為に作られた服であった。
反対に、とてもルーズな、ジャージの生地の洋服も沢山作った。これは、とても現代的なデザインである。
黒一色の服も作った、その頃は葬式に着る為の色であったが、黒い色の魅力にいち早く気がついた彼女であった。幅の広い洞察力と、デザイン力だ。
直線的ツーピースは、フィット感のあるその着心地は、最高であっただろう。裏地にとても神経を使って、作られている。着心地と、機能美に満ちた洋服であった。
一度手に取ってみたい逸品である。きっとシャネルの、心が理解できるだろう。本物の良いものというのはそういうものだ。
シャネルが作り上げたものは、完璧に近い物であり、彼女の心血を注いだ作品である。
彼女は仕事を何よりも大事にしていて、パーティーなども、適当に切り上げて帰ってしまうのだった。いつも仕事のことが頭にあった。
ジャンコクトー、ピカソ、などと、同時期の人であり、彼らと友情の関係も保っていた。だが、自分は職人で、芸術家ではないという、意識を持って生きた。
若い頃、シャネルNo.5の小瓶を持っていたが、よくわからなかった。多分、大人の香水であったと思う。だから理解不能。
もう一度、手に入れたいが、わたしには高価なので、ちょっと躊躇している。
今は、オマケについていたオレンジ香水と、レモン香水を愛用している。
あと、金木犀や、沈丁花や、ハーブ系のものが欲しいのである。セクシーガールのピーチとローズ、または、カボティーヌというのも良さそうだった。
人に、邪魔にならず、楽しめるものがいいな。こういうものはキリがない、始末に負えない贅沢品である。