昨年大ブレイクしたクイーンの映画。フレディ マーキュリー、およびクイーンの自伝的映画になっている。
マーキュリーは、自分で作った芸名である。
彼はありきたりの退屈なものが大嫌いであった。毎晩、若者が集まるホールに出かけては、いろんなグループの歌を聴く毎日であった。
ある日、あるグループに欠員が出て、その穴埋めにフレディが入ることになった。こんなデッパではと言われたが、そんなことは全く気にもしない彼。ガンガン歌って、作詞作曲も手掛けて、すぐにレコードデビューに漕ぎ着ける。ほぼフレディーの速攻であった。
歌を聞いたレコード会社や、ラジオテレビなどから依頼があり出演して大人気を博す。
自国イギリスのみならずアメリカや他の国へのツアーが企画され、大忙しのクイーンであった。
そうして少しずつ疲れが出てくるようにもなった。だが、フレディはオペラ形式の大曲、「ボヘミアンラプソディ」を発表する。
このドラマチックで、6分という長い歌を、世の中が受け入れることはないと、大反対されたが、クイーンは引かなかった。
この歌はなぜかしら、世界中で聴かれるようになった。歌詞はよく訳のわからない文句が多いが、なんか切羽詰まった詩である。
だが一方で、マイケルジャクソンのCD 売り上げが世界一となってきていたのであった。
クイーンが大好きだというファンはものすごいたくさんいるようだ。今では、クイーンの歌を聞かない日はないぐらいだ。テレビに、ラジオに彼らの歌が流れてくる。それは新しく聞こえたり、懐かしく聞こえたりだ。
スッポコにはなぜなのか理解できないが、フレディーの澄み切った声がシアーであることは評価に値するだろう。
必死に歌う彼、それは全身全霊の姿である。
そのままライブエイドに出演。衛星を通して世界中に配信された映像であった。観客を魅了し、喝采の嵐であった。
だがこの時、すでに、フレディの体はエイズの病魔に侵されていて、声も出ない状態だった。
だから本当に死に物狂いだったはずである。俳優の ラミ マレック は、そういうところをうまく出していたと思う。
他のメンバーも、ほぼ本人そっくりである。クイーンの人気曲が次々と歌われる。
グループのメンバーの話に沿って作られたのだろうが、思ったより、あっさりとしたストーリーに仕上がっていたので驚いた。