美波という女優は、綺麗ですね! 演技も決めている。
顔が綺麗ばかりではなく、声もチョッと独特の響きがある。
美しいだけでなく、変に演技や発声が上手いので、参った。
手塚治虫原作というので、少し陰気で、ねっとりしたしつこさが残る。
病的な作品なので、注意ですね。
彼女を昆虫に例えて、幼虫、サナギ 羽化、成虫、美しい蝶などとしている。
ただの田舎娘が、最後には石油会社や、政治家をも巻き込んでの大騒ぎを巻き起こす。
彼女の犠牲になって亡くなっていった男たちも多数出た。それを調査する刑事たちも死んだ。
その度に美しくあやしく輝いてゆく彼女であった。
見ていると、人に寄生した生き方に、
そのうわべばかりの生き方に吐き気がしてくる。
これは困った。最後まで、悔いることもなくこの世を彷徨い続ける彼女であった。