エヴァ、それは、アダムとイブのことかな。
このエヴァという女の子は活発で、美しく倒立歩行も得意なお茶目な女の子だ。
アレックスは、ロボット工学の研究をする男性。大学で研究していたが、今では一人で、やっていた。
人間に近いロボットを作ろうとしていた。そこに、なぜか惹かれるエヴァという女の子が現れて、
おじさんのような立場で、友達になるが、家に行ってみると、女の子の母親は、昔の彼女であった！
本当はお互いにまだ未練があったのだが、女はアレックスの兄と結婚をして、娘のエヴァを育てていた。
結婚相手は、アレックスの兄なので、この三角関係は妙にこじれていた。
雪の降るフィンランドのような北の町であった。ドイツだったかもしれない。崖から、母親を、突き落としてしまったエヴァであった。いわゆる事故であったが、エヴァは苦しみ、失望する。
雪の中で、倒れた娘を助けようと、母親は、エヴァの背中を切って機械を取り出し、シリンダーを交換するのだった。
実は、エヴァは、ロボットだったのだ。本人も誰も知らずにいて、ただ大学の研究室と、彼女を作った、母親と、父親だけが知っていたのだ。
自分がロボットだとわかって混乱し、母親を突き落としてしまったエヴァ。
大学の研究機関は、エヴァのことで、責任を持つと言ってきたが、エヴァの最後は自分が見とると、アレックスが申し出た。
母の容体を心配し、自分のことも不安に思い、絶望の淵にさまようエヴァ。
こんなエヴァをアレックスは引き取って、最後の眠りへつかせようとするのだった。
不思議な雰囲気の美しい映画であった。個人的な気持ちを寄せてしまうアレックスに、本当の知り合いを見ているような不思議な親近感に包まれる。俳優が、よかったとも言えるのか。
エヴァがロボットだったことは衝撃であった。近未来を予想させるようなロボットが、動いていた。
