シザーと恋に落ちて、息子まで生まれたクレオパトラで、幸せの絶頂期にあった二人。
だが、シーザーは、殺され、オクタビアヌスが、策士で頭角をあらわす。
アントニウスも勇敢な軍人であったが、クレオパトラを一目見たために、人生が狂ってくる。
シーザーの使い古しのクレオパトラを貰い受けて、軍人の強さが、逆に、脆さとなって現れる。
軍隊はアントニウスの命令を聞かなくなり、リーダーの位を追われて行く。
アントニウスはエプトの姫の宮殿で、酒に酔い、風呂に浸かり、すっかり腰抜け男に成り下がったのだった。
生前、カエサルシーザーは、自慢のために、ローマの街道で、クレオパトラとむすこを、大きなスフィンクスの彫像に乗せてパレードを催した。奴隷たちが、その何トンもある台座を、綱で引っ張るシーンはあまりにも有名である。ローマの重臣達は、それを苦々しげに見ていた。シーザーの本妻も臨席して観覧をした。
そんなことも、過ぎ去った夢の様である。男達は皆、クレオパトラにのぼせ上がって夢の様なことをやり出すのだった。男が、女に入れあげて、大金をつかうのと同じだ。
オクタビアヌスが、エジプトにはいってみると、アントニウスは自害しており、
さらに、クレオパトラも、この世の望みを絶っていた。腰元たちとあの世に旅だった。
カエサルとの子供は、王になる約束であったが、もはやいなくなっているし、この世になんの未練があったのか。
王妃として最後のプライドしか残っていなかったであろう。
美しく賢い女だったらしい。図書館を作っていたり、世界の高価な香水も集めたらしい。
よくわからない展開であり、歴史のおさらいのための本を読むことになりそう。
悲劇の姫、クレオパトラのようにはなれない皆さんはは、喜び、謙虚に祈るのが良いだろう。
この悲劇は、恐ろしすぎるようだ。
この映画で共演したテーラーと、バートンは、結婚して大スクープになった。
映画会社は、潰れる寸前まで、お金を出してしまったそうだ。
バートンも、欲を出さずに、エクソシストの、牧師に徹していれば良かったのにのう。
エリザベステーラーの優しい心の演技を引き出し、作り上げた作品は、本当に少ない。彼女はなかなかに気の毒な女優であるとおもわれる。