スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

さくらん 2007年 蜷川実花 : 安藤モヨコ原作

蜷川実花監督に、土屋アンナ主演の映画。

遊郭の吉原に売られて来た子供は、負けん気の田舎娘であった。

磨けば美しいと判断されて、女郎の上玉となる。

主演の土屋アンナは、この時23歳ごろであり、初々しくも妖艶な花が咲こうとしていた頃ではあるまいか。

または、彼女はすごく早熟で、すでに、花は咲き切った状態か。

絢爛豪華な着物は高額そう!

金魚もたくさん出て来て、ヒラヒラと日本の美である。外国向けにもよいエンタメになりそうな映画だ。

 

一度ここに売られたら、その場所から抜け出すことはできないという掟があり、飼い殺しの酷い牢獄であった。

しかし、毎日気を張って男客の相手をする女たち。これは堪らない。皆が、地獄であることを呪いながら、それでも健気に生きているのであった。

だが時々は、事件やドラマが起こり、花魁が、殺されたりするのである。

 

アンナにも、間夫がいて、相思相愛だと、勘違いしたアンナであった。

しかし、この男は金持の御店のボンボンで、あちこち遊び歩く男だったのだ。

掟を破り、外に出て、この御店の前まで行ってみるアンナ。掟破りは、重い罪であったが。

店の前で、ボンボンにあったが、笑ってスルーされる。

 

無念さを胸に、そしてもう吉原で生きるしかないと悟ったアンナであった。

 

吉原の片隅に、ちいさなお稲荷さんがあってそこの桜の木には、決して花が付かないのであった。

「この桜木に花が咲いた時、俺が、お前を外に連れ出してやる。一緒になろう。」

そこの使用人の男と約束をしたアンナであった。

 

ある春、おいなりさんの桜木に花が一輪だけ咲いた。

男と、女は、外の花園を嬉しそうに、歩いて渡って行くのだった。

 

多分、多くの男たちが、二人を捕らえに走って来るだろうことは分かっていた。

商品に逃げられては、大損であるし、男はの方は、一生歩けないようにされるかもしれなかった。

 

この作品は、椎名林檎のファンであったワテの娘が見た見たと言っていたのも高校生の頃だったのか。

あの娘が何を考えているんだか、これが1番の謎よなあ!

 

 

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