錦戸亮主演 かな。 後は、いつも不機嫌そうな木村文乃 、 松田龍平 などが、出演。
吉田は、だいたいヒットメーカーの監督の一人だ。ストーリーよし、役者よしと、ソツなくこなす人だ。
カメラを止めるな、の監督というべきか。観てないが、上手くまとめられすぎると、、こじんまりしてしまう気がして、
これって、寂しいよ。「美しい星」なんてとてもすばらしい作品だったが、どうしても、足踏みすることもあるのだろう。
ある漁村というか、うらぶれた海の町に、集まって来た10人程の人達は、皆、怖い過去を持つひとばかりであった。例えば、殺人とかだ。
この人たちを、この漁村で引き受けることにして、錦戸は、役場の、その係であった。
刑期を終わった人々が、ここで、職を持って、更生して暮らす事が、そのプロジェクトのスローガンとなっていた。
ムショ帰りの元殺人犯たちと付き合いながら、夜は職場のバンドのメンバーと、エレキギターを引いて趣味を続ける錦戸。戸惑いや、つまづきを一つづつ乗り越えていく真面目な錦戸であった。
さすが、関ジャニなのか、ギターに慣れている。
そこに、ある夜、松田龍平がメンバーに入いる。すぐに、文乃と仲良くなって付き合いだしたので、錦戸は心では怒ってる。同じ役場に勤める文乃は、一緒にギターも弾き、彼女は自分のものだと思っていたからだ。
だが、突然、松田は、村の人や仲間をポンポン殺してゆく。悪魔に魅入られたのか。
それが彼の人生であった。カッとなると、止められないのだった。
そこの部分が、一番悲しい場面であった。何に支配されているのだろう。
やっと更生して、これから次の人生をと、やってきた所でも、やはり重い罪に、捕らえられてしまう。
不運な男。
散髪屋に勤めた男は、カミソリを持つたびに、手が震えてうまく切れずに困っていた。
人を傷つけてしまわないかと、自分に怯えているのだった。
ムショ上がりであることも、隠していた。だが、散髪屋の親父は、できた人で、自分も実はムショ上がりである、と言い、お前の気持ちはわかるから、一緒に頑張って行こうと励ました。
それ以後、この男は心を入れ替えて、懸命に、練習をして、信頼を得て行く。
松田の悪魔は、錦戸まで殺してしまおうと、絶壁の崖の上で、首を締め付けてきた。
殺されそうになるが、逃げられず、今度は、手を繋いで、崖から海にとびおりた。
海の中、
松田の上に、大きなのろろ様という神の頭部が、突然に落ちてきて、彼は死んでしまう。
錦戸はたすかった。
神の化身の巨大な像が、村のシンボルとして、崖にかざってあったのだ。
海の神の祭りで、のろろ様を目視してはならないという変なお祭りがあって,松田など死んだやつらは、皆、頭巾を脱いで、平然とこの神を見ていた者らであった。
バチがあたったのだろうか。
羊の木、とは、木に羊の実がついて、その実から新しい羊が生まれるという、伝説の話である。
その絵が飾られていたが、木に、ヒツジが成って、ぶら下がっている。
はじめは、木に、羊が、刺さっているように見えたので、残酷な絵かと思ったが、「羊が成る木」、であった。 昔の人の豊かなる生活の幻想から生まれた絵であろう。