これは傑作!面白い映画で、しかも癒される。
人物配置もいいし、このようにスッキリと作られた映画は初めてだった。
女神役のお母さんが、もっと垢抜けた人だったらよかった。この女優は、適役ではない。
いずれ、誰でもよかったとは思うが。
神様の娘エアは、自分の家を嫌っている。父親の神様は、いつもパソコンばかり打ってるし、家は、閉鎖されて外界には出られない作りであった。外の世界に行きたいといつも思う娘であった。
神様である父親は威圧的で嫌なオヤジであった。
母親は、女神であったが、掃除洗濯など家事に忙しい。野球と花刺繍にだけ興味があった。花🌼🌸
エアのお兄さんはイエスキリストで、磔になって以来人形型の像になってタンスの上に置かれていた。
お兄さんと協力して、外の世界に出たエアであった。
その頃世界中の人に個人の寿命が、メールで送られてきていた。
これは娘のエアの仕業であった。
この人は数秒間、1日、数年などと具体的な時間がメールに書かれていたので世界中が大騒ぎになる。
皆がそれぞれ好きなことをして死のうと考えてた。
エアは兄イエスの様に、使徒を持ち、新、新約聖書を書こうと思っていた。
父の神様が、後を追いかけてきて、外の世界に慣れなくて、倒れ教会に収容される。
そこで、息子のイエスが、とても敬われているのを見て、息子の悪口を散々喋って、教会を追い出される。というより犯罪者として警察に捕まってしまう。
アタマのおかしなオッサンというわけだ。
エアは、使徒を探して旅をして行く。新、新約聖書を書くためである。
彼女と関わった人たちは思わぬ幸せが舞い込んでくる。
使徒となったのは腕をなくした女、殺し屋、銀行家、性的妄想男、ジェンダーの男の子 、ゴリラと愛し合う様になった美女(カトリーヌ ドヌーヴ)など、寿命が少ししかなく
自分のやりたいことをしようとしたり、何も変わらぬ日常に徹しようとしたりの人々がいた。
最後には、寿命のメールが全て取り消されて皆が喜んで大騒ぎ。
そもそも、こんなユニークな発想だれがやったのだい?
しかもこの神様っていう男、なんかダメ親父の見本の様な感じで、でもなぜか憎めないのが不思議だ。
それどころか愛してしまいそうなぐらいチャーミングだ。
癒されて、笑ってしまう面白い映画。
ヘンデルの歌もステキであった。
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