人殺しもする泥棒が、ある簡易宿に忍び込む。彼は警察に追われていた。宿は無職のホームレスなどが宿泊しており、汚く不潔であった。コイツは、危険なおたづね者であった。
チャップリンも、お金がないので仕方なくそこに泊まっている。
しかし、そこの人々は、皆が、変で、普通の生活から道を踏みはずした者ばかりの、吹き溜まりであった。癖が強く、皆がそれぞれに主張ばかりしていて、喧嘩も絶えないところであった。
そんな所に、別のバカなコソ泥が忍び込んで、寝ている間に皆のポケットから小銭を抜き取っていくのだった。
その卑しい目つき、顔つきが、何とも哀れである。
下層の人々を上手くあらわすのは、チャップリンはさすがである。
まだ若いチャップリンであるが、映画に対する情熱は並々ならず、今後の活躍のもととなった小品たちである。
警官たちの黒い服も面白く、皆が、メダカのように、群れて動くのが面白い。
この警官たちが、一番の目玉であろう。
その後皆が追いかけあい、ドタバタの感じで終わるが、わたしには、何が三つ巴だったのかよくわからずじまいであった。お粗末さま。
チャップリン初期人気作品コレクションvol.14 【チャップリンの役者】【三つ巴事件】 [DVD]
- 出版社/メーカー: ゴマブックス
- 発売日: 2017/05/19
- メディア: DVD
- この商品を含むブログを見る