スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

人生の超難問 Q and A 著者 :ひろさちや 2016ねん

仏道に帰依しようとする、82才の著者は  もう年だからと、言いたいこといい放題のかんである。

現代のせいじのねじまがり、安倍総理への非難の矢、アメリカ、西欧諸国の原子力武器を持っている国の態度は、根底からまちがっている、など、理路整然と言い切っている。

 

個人的欲望には際限がなく、良い仕事良い趣味、金儲けなどは、己の欲望の奴隷になっているということである。

 

誰にも迷惑かけていないから、大丈夫とか、一方的な良い子ちゃん、をしたって無駄だ。誰にもなくて七癖、迷惑をかけているに違いないのからだ。

私の正義は、まちがっていないといって、相手を攻撃するのも、おかしなことだ。

どんな因果で、そうなっているのか分かったものではない。物事は巡り巡ってくるものであろうから。

たぶんそんなことを言っているのだろう。

 

 

最近は健康志向で、すぐに、医療に頼り、良いサプリを試し、エクソサイズに我を忘れて励む若者や、中高年をよく見かける。若者は、あそこまで、体を酷使する意味があるのかないのか、もともと若いというだけで、健康なものだと思うが、より、健康に、また、歳をとった時の準備とでも、思って先を見越しての運動だろうか。まさに健康欲に取り憑かれた狂気の沙汰である。

自分を見失ってしまうかもしれない。これはスッポコの意見であるが、自分も若かったら、何をしていたか、わからない、と思う。

 

欲望はさらに、新しい欲望を呼ぶらしい。厄介なものである。

これはスッポコにも言えることなので、ちょっと痛いなあ。

 

仕事にしても、勤勉が良いことだと、道徳的に教えられてきた日本人は、怠けたりすることは苦手である。日本人は、、道徳的な聞こえの良い言葉を真に受けて、仕事を、美徳と考えてしまうが、上の組織に、騙されているだけである。それは過労死にもつながる奴隷的苦役とでもいうものだ。

ま、日本人は、洗脳されているらしいしね。

 

まあ、なんというか、著者は少し、言い過ぎでもあると思う。西欧と比べて、確かに日本人は、身を粉にしている働いている。それがおかしいことだと言われても、ちょっとすでに受け入れがたいものがあるのだ。

 

何にでも歯をむき出すというのは、なんだかなあ。寛容な気持ちはどこに言ったのやら。

ひろさちやも、ちょっとなあ。

 

と思った次第である。

 

彼の最高の著書は、やはり、「阿弥陀経  現代語訳とその読み方」である。

広く大きく世界や宇宙や時間を見ている。訳もとてもすばらしい。

インド哲学を大学で学んだ実力は、無駄になっていない。

 

彼の家は、信州のお寺さんであり、父は戦地でなくなっている。

彼が、戦争や、兵器の売買のことについて詳しく、そして、文句を言っていることには、切実な理由があるのだ。

だが彼はわざと、感情を抑えてに、理屈で、悪を解説しているのだ。

 

まあ、何事も、ほどほどに、広い心で見ることが大切であろう。

 

 

 

人生の超難問 Q&A (知のトレッキング叢書)

人生の超難問 Q&A (知のトレッキング叢書)

 

 

 

 

 

阿弥陀経-現代語訳とその読み方 (単行本)