懐かしいですね。
また、新しくテレビで、今日、放送されたのだ。配役も変えている。寺島純子主演である。
面白かった。和歌山の吉野杉の大富豪が誘拐される。犯人の3人の若者たちの悲しい生い立ち。
北林が、いつもの婆さん役で、シャーシャーと警察を煙にまく。
世をすねて不良となった若者らの誘拐計画と、訳あってのばあさんの深情け。
大長者は考えも、やることもスケールが違うということですわ。
100億円の身代金じゃないと、嫌じゃ!と、言い張るばあさんに犯人たちもタジタジ、困り果てる。
全てを知った警察も、最後はばあさんの考えに協力してしまうという大逆転が起こる。
北林の大変自然で、面の皮の厚い、優れた演技は、いまだに忘れられないでいる。
日本で最高の女優といっても過言ではないだろう。
自然な演技をめざした樹木希林も頑張っていたが、やはり、北林にはかなわないとおもう。
北林は、風のように、つむじ風のように女優業を走って来た人だ。
「自分を消して演じられる」役者の一人だ。
いろんな、難関にあいながらも、涙も枯れたのか、彼女は99歳まで生きたのだった。
DVDの表紙の写真は北林と緒方が、半分ずつになっていておもしろい。
あ、緒方は、警察の役でした。