合葬(がっそう)という題名の映画で、幕府が無くなってから、クビになった武士達が、江戸の治安を守ると言って作った「彰義隊」の運命を描いたもの。
元旗本の武士達が中心であった。上野の山で闘った。
新政府軍は、大砲を打って、あっという間に彰義隊は負けてしまい、後は雲散霧消となった。
ただ多くの死傷者が出て若者もいた。
映画では若者の隊長に柳楽優弥(やぎらゆうや)を配し、恋人役に門脇麦である。
死ぬ覚悟の優弥に恋する嫁入り前の麦は、良い結婚が決まっていたが納得がいかない。
実は麦には優弥との秘密があったのだった。
ある月のキレイな夜、優弥が麦の寝室へと入って来て一夜の契りを交わしていたのであった。
誰も知らないこの秘密。だがあの夜の出来事は月夜の魔法で、夢だったのかも。
そう思いながら、結婚の日を待つ麦の心は悩み揺れ動くのだった。
そうしているうちに、新政府との戦争が始まり、二人はもう再び会うことはないのだ。
麦はそれを知っていた。
沢山の同士が弾にあった死んで行くなか、優弥も撃たれて負傷し、もうこれまで、と自決するのであった。最後の武士らしく。
日本の歴史の中での一幕ではあるが、新撰組とか彰義隊とか色々人気があって、やはり日本人の血が騒ぐというのがあると思う。
何かよくわからないまでも、あの雰囲気が好きだし、なぜか惹かれて観た映画であった。