スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

グレンミラー物語 1954年 アンソニー マン 監督

ムーンライトセレナーデ、イン ザ ムード 、茶色の小瓶などの誰でも一度は聞いたことのある名曲を作ったグレン  ミラーという男の伝記映画。

  貧しい、トロンボーン奏者のミラーは、ジャズの編曲が得意であった。良い友人たちにも恵まれていた。音楽さえやれるのなら、あまり周囲のことは意に介さないのだった。

 

自分の作った曲が人気になり、ようやく生活できるようになったので、結婚して、自分のバンドも持った。

せっかくの美しいムーンライトセレナーデの曲が、なぜかいやらしい曲のように演奏されるのを聞いて自分で指揮をする自分のバンドを持とうと決心した。妻も懸命に彼を支え続けたのだった。

認められて、アメリカ軍の慰問で、バンドを引き連れてあちこちで演奏をする。

どこでも喜ばれ歓迎される。とうとうイギリスに行くことになった。爆撃の中で演奏する彼とバンドメンバーたちであった。

 

そしてアメリカに帰る飛行機に乗って、突然に連絡が取れなくなり、行方不明となってしまったのだ。

 

悲しい知らせを聞いて、子供達と家を守る妻は、驚き哀しみに明け暮れるのだが、丁度、クリスマスの特別放送で、妻へのプレゼント曲が流れてきたのだった。

グレンミラから妻に送るプレゼント曲として紹介された。その時もう彼はこの世にいないのだったが。

「茶色の小瓶」これは、もともと夫婦の母校コロラド大の曲であったものをミラーが編曲したものであった。おおらかなこの軽快な心温まる曲を聴いて始めて彼の心がわかるのだった。

グレンミラーの言わんとしたことや、生きてきた苦労や喜びが、走馬灯のようにわかる曲であった。

涙が溢れる曲である。何故なら、ささやかな曲ではあるが、辛くても、元気出して行こうよ、と言っているような彼の真実の心が溢れているから胸を打つのである。

感情を表に出さないなジェームズスチュワートの演技、彼は、草刈正雄によく似ている。

また近所のおっさんにもよく 似ている。二人ともちょっとニヒルで、カッコつけマンである。

 

フランセスラングフォードのチャカヌーガ チュチューの歌や、ジャズの大御所ルイアームストロング

なども出ている。さすがの貫禄である。フランセスの観客に対するプロらしい、もてなしの態度も素晴らしいものだった。

 

 

グレンミラー物語 [DVD] FRT-295

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