スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

ボブ ディラン ノーディレクション ホーム 後編 2005年 マーティンスコセッシ監督

ボブディランの軌跡のドキュメンタリー映画で、マーティンスコセッシは、ディランがノーベル賞を(2016年)取ったことを、本当にびっくりしたことであろう。または、さすがわしの目の付け所はちがうと鼻を高くしたであろうか。

ボブの家族写真はない、パパ、ママ、ブラザー、どこ行っちゃったの?

いや暗殺されるから、隠れて暮らしてるんだ、とわての主人がのたまう。なるほどね。ちょうどケネディーが暗殺された数日後に、ボブのツアーが、現場ダラスの街で催された。

ステージに上がるメンバーらはすごくビビっていたそうだが、ボブと一緒に命を捨てる覚悟でステージに上がったと証言している。

 

ボブが初めてこの世に出たころは、フォークという音楽をやっていたのだが、後半はだんだん変わって来て 何を歌っているのかも聞き取れない早口のようなものになっていた。

メロディーもそこそこついいている程度だ。

blowing   in the wind   は大ヒットして世界中に彼の名は響き渡った。

御多分に洩れず、社会批判の歌、反戦の騎手などと祭り上げられて行く。

彼は特別そんな気持ちで歌を作っていたわけではなかったろう。

たた偶然、たぶんだれかの故意で、そんな風に言われるようになってしまったのだろう。

 

 

タンブリングマン   (mr.   tambourine  man)の頃の彼は、容姿も若々しく声にも艶があり、それは良かったのだが。

この曲も、宿なしの男の話だ。このあたりまでは付いて行けるが。

like a   rolling stone   にいたっては何をか言わんやというものである。

ある金持ちのお嬢さんが一文無しのスッテンテンになるまでを描き、how do you feel ? と畳かかけて聞くというものだ。たった一人で行く宛ても、帰るころもない君よ、という訳だ。

the rolling stones という本当のグループが旋風を撒き起こし、ユニークな形で世界でうごいていた。

わては、このThe Rolling Stonesの歌かと思ったぐらいだ!。

 

 ディラン、彼は、金持ちや、経営者を、とても毛嫌いして、歌で、対抗しているのだ。

逆に宿無しであることを誇りにしていて、自分と同じ境遇になってみろと挑発をする。

これは由々しき、またいかがわしきものである。

ユダヤ人は国を持たない民族であるらしい。しかし彼とても、彼等とても、大金持ちで、家ぐらいあるだろう。

強い戒律と、絆に守られた民族、イスラムほど自由が縛られてはいないが、食事の面でも、バランス大丈夫と思える節もある。

この民族は昔から芸達者であったのではないのか。彼らの芸は、群を抜いていて、目立つのである。

そうしなければ、生きて行けなかった。大きな資本主義からは馬鹿にされ、はみ出し者であった。

その長年の恨みをボブディランは、歌で、まあ芸術かな、で晴らしたというものだろう。

彼の歌はそういう、彼の内部から出たものであるが、それが資本主事の歪みを攻撃し、社会的といわれた所以であろう。ただこの彼の歌詞にに賞を与えてもな、という向きはある。

彼はただ民族の不遇を歌にし、それをヨーロッパなどが、お詫びとして、賞を与えたと言い換えても良いだろう。

 

漢字や熟語は弟に尋ねながら書きました。

 

ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム [DVD]

ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム [DVD]