ある家のところまで来るといつも、花が咲いたイメージが胸に浮かんで来る。ら、ランララン。
わてのお家もいい感じ。だって明るいお母さんが住んでるお家なんだもの。夏の黄色いひまわりが
とっても似合うよ,玄関に。
ある古いお寺の前まで来ると、決まって「かもとり権兵衛」のことを思い出す。
子供の時から今もずっとそうなので、たまたまお寺の前を学校で習った「かもとりごんべえ」を復唱しながら歩いたのだろう。その小学時代の記憶がずっと残ったままなのだ。
なぜあんな、田舎臭い話が、国語の本にあったのか。欲張りの権兵衛は,最後は裏山の池に落ち、ドジョウをたくさんつかまえた。欲張りな汚らしい男だが、ドジョウの件を自慢されても、ちっとも羨ましくないほどくだらない気がする。わてはこのごんべえが実は大嫌いだった!