スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

しあわせのパン 2005年 三島有紀子

皆さま、おめでとうございます。2018年の幕開けとなりました。ことしも手厳しい批評でやってゆきます。

三島有紀子という、ちょっと紛らわしい名前の監督の初めての作品らしい。だが、なかなか良いと思った。

 

北海道の静かなところで夫婦でパン屋をひらき、おいしいパンを毎日焼いている。

店はカフェになっていて、なぜかゲストハウス1組限定の施設もある。

 

村の人々が、ポツリポツリとくる他、毎日コヒーを飲みに来る変なおじさんがいたりする。

「ああ、本当においしいコーヒーだ。」そのおじさんはいつもそういう。

 

お店にはなぜか不幸にうちひしがれた人が集まるようになっていた。暖かさを求め、なぜか、人が集まってくるのである。

そうして何も言わずに出された、暖かいパンと、コーヒー、スープなどを食べている間に、なぜか人々は、元気を取り戻し、自然と心が治っていくのであった。

両親が離婚した、ある小学生の娘を、癒したり、心中を決心して、吹雪の中をやってきた老夫婦を助けたりもした。失恋真っ最中の若い女も、治ってかえっていった。

夫婦が出すのはおいしいパンと出来立ての料理であった。また何も聞かないパン屋のの夫婦のおもてなしが、来た人を何故か救うのだった。

北海道の広い大自然の中でできたチーズ、パンプキン、ポテト、などの、野菜は不思議な力を持っているのだろうか。

 

だが夫婦には、秘密があった。奥さんの原田知世はなぜか、時々塞ぎ込むのであった。

それで、水縞(みずしま)夫婦は、北海道にまでやってきたのである。

奥さんの心を癒すために、夫の水縞くん(大泉洋)は、奥さんと北海道でパン屋を開くことを決めたのだった。

夫のことを、「水縞くん」と呼ぶ、変な夫婦であった。ミズシマという名字が、わらえるわ。

何か子供同士の結婚という雰囲気であるが、どこで、泥臭いところを、ガス抜きしているのか。

誰にもわからないのである。

パン屋に変わり者が多いというのも ほんとうのことらしい。

近所の、手作りパン屋に行ってみると、よくわかるだろう。

 

月とマーニという絵本が何度も登場する。月が、太陽のことをギラギラして嫌いだ、早く太陽を空から無くしてちょうだい、と

 

([み]2-1)しあわせのパン (ポプラ文庫)

([み]2-1)しあわせのパン (ポプラ文庫)

 

 


マーニに訴える。太陽があるから、あなたが輝くの。あなたが輝くから、人は夜でも道に迷わないのよ、と優しく行って聞かせる少女マーニ。

 

 

 

しあわせのパン

しあわせのパン