スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

クリエイター 1985年 ピーター オトゥール主演

ピーター様が出ているよ、というわけでちょうどテレビでやっていたんだ。やったー、と喜んだ。

アラビアのロレンス」も見ていないのに、酷いものだが。

 

可愛らしいメルヘンチックな音楽で始まるクリエイターである。なくなった妻ルーシーのことが忘れられない。ハリー  ウオルパー博士はノーベル賞も受けたすごい科学者なんだけど、ある大学で教えていた。

妻を作り直し実際の人間として現したい、という妄想的な願望に取り憑かれている。

 

主役のピーターは50代前半ぐらいだが、痩せていて、風でヒラヒラ飛びそうだ。

すでに病気だったんだろう。

博士の研究室にはたくさんの弟子の学生たちがいて、わきあいあいと研究している。その中の一人の男子学生が、特に先生に近く接してきていた。

その学生のガールフレンドは、重い脳の病気で死を宣告される運命。

博士は、妻を作るべく、健康な卵子の持ち主を探していた。そこにうってつけの若い女の子のメリが現れる。うむ、これは作家ヘミングウェイの孫のマリエルヘミングウェイである。

ヘミングウェイというなまえをもっていきるのはさぞ重いだろうと思うが、彼女はあっけらかんとした演技で乗り切っている。それも演技だろうが。見るからにエネルギッシュでピーターとは対照的な

体躯の持ち主である。これなら、元気な卵子も取れるわい。と喜んで、研究室に住み込みさせて半同棲的な生活が始まった。

お互い、惹かれ合う様になる年の差同棲である。

さて、妻の亡霊に取り憑かれてウロウロしている博士に対して、若いメリは言う「死んだ人のことに囚われた古臭い人!いいかげんに、現在と未来ををみれば!」

そして、飽き飽きしたからと行って、出て行ってしまう。

妻を作るべくの研究室も、ライバルの博士にこわされてしまい、ノースフィールド大学に左遷されてしまった。

全てを投げ出したように、妻の細胞の入ったビーカーからその培養液を、海に流して、永遠のさよならをした博士であった。

研究は頓挫したのだ。そんな博士の元に若いメリが帰って来たのだった。奥さんと別れたことを知っていたかの様に。

そして、博士の子供がお腹にいた。オメデタだ。

同時に脳の病気で、死に瀕していた女の子も、なんとか意識が戻り回復して行った。

 

ピーターは、なんというか、母性をくすぐる、いたずら少年の様でなんともお茶目でかわいらしいのである。軽くて、口どけのよいクッキーの様な作品かなあ。褒め過ぎは良くないね。

ま、これはラブ、コメディーさ。

 

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