スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

哲学辞典 哲学書簡 ヴォルテール (仏) 1764年ごろか。

フランスのヴォルテールは1694年に、誕生した。イギリス通でもあった。イギリスのベーコン大法官や、哲学者のロックについての薀蓄。

そして奇しくもイギリス滞在中にニュートンの大々的な国葬にも遭遇した。

ニュートンは、イギリスの大英雄であったし、その学論は難しいのですべての人々に理解できるようなものではなかったが。だが、ヴォルテールは、経験主義のベーコンを敬愛しており、彼の書物には、既にニュートンの発見した引力に関する事が書かれてあったという事だ。その他、あらゆる物理的な実験についても先手を打っていたのだ。大法官と言う忙しい職務の間に、これだけのことをやっていたのだ。空気に弾力と重さがある事も既に知っていた。というわけで、イギリスが大好きなヴォルテールであった。(と言うより 此の書の廉でバスティーユに投獄され、出獄するもフランスに居れなくなって、イギリスに2年ほど逗留しイギリスの開かれた文化に触れたのだった。)

 

 

哲学書簡では、まず、イギリスのクウェーカー教徒の事が書いてある。

まず、これを読んで、スッポコは、ぶったまげてしまった。

こんなに驚いた事も最近なかった。 「すごい!」のひとことである。

スッポコの近所に住む年寄りのお爺さんにそっくりのクウェーカーは実在感がありすぎた。質素で、かしこく、則を超えない生き方まで、そっくりで、いや驚いてしまったのだ。このことから推測しても、ヴォルテールは実際のことを書いていたと思われるのである。

つまり、ヴォルテールキリスト教周辺の宗教などについても底に棒をさすように、真実を探し、詳しくかいているし、おもしろくよめる。

ジェームズフォックスという男から始まった宗教であるが、ご神託を得る時には、ブルブル震えるので、クェーカーと言われるようになったのだ。監獄に入れられても、看守や囚人が信者になってしまうのであった。モンテーニュや、パスカルのことは辛辣に批判をしている。

スッポコは、ヴォルテールが無知蒙昧な権力によって圧力をかけられて、真実が述べられなくなった多くの哲学者や、作家に大いに同情をしていることがうれしいのである。これは現代でも同じで、声を大にして話せないことが多いのである。

 

哲学辞典では、30もの項目をつけてエッセイ風に好きなように楽しんで書いたようにみえる。

現代でも通じそうなものも多い。愛、感覚、偶像、、性格などなどである。

キリスト教のことが、少しはわかってくるようなきがする。日本人には、やはり、キリスト教の歴史については、無知であるから。

ヴォルテールは、同期の作家などに比べ、長寿に恵まれたのであった。

 

 

哲学書簡 哲学辞典 (中公クラシックス)

哲学書簡 哲学辞典 (中公クラシックス)