スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

ハドソン川の奇跡 2016年 クリントイーストウッド監督 トムハンクス主演

またもやお前か、イーストウッド監督、いつまでも粘るねえ、ネタぎれせんとみえる。今回はニューヨークを流れるハドソン川とトムハンクスにまで手を伸ばしてきたのです。

我々のトムハンクスにまで。

鳥がエンジンに進入しておこっってしまった飛行機事故の映画ですが、これはパニックものではありません。機長の人間的な、苦しみの面からみてとったストーリーになっています。苦しみは、奇跡が起きて、百五十五人もの乗客が助かった後に、ジワジワとおこってきます。飛行機会社や、警察や、マスコミなどの大勢のものから、機長のとった行動の是非が問われていました。川に落ちれば、とても危険だからです。機体が破壊されたり機体のなかに閉じ込められてしまうこともあるだろうし、氷のような冷たい水が浸水するであろうし、とにかく、皆が「NO!」といいはじめたのだった。

つまり最寄りの飛行場にのどれかに着陸できたはずだ、と警察は判断してきたのです。

わざわざ、水の上に降りなくてもというわけです。エンジントラブル上の疑問も浮上してきます。

二個のエンジンのうち、左エンジンは無事だったはずだと尋問側は主張をし始めます。もしそうなら空港までいけたはずだというわけです。

機長らは、2個ともダメだったと主張し、くいちがいがでてくるのです。

 

機長らは、乗客の命を救ったにもかかわらず、訴えられたのです。というか、もう一度検証のため尋問されるという立場ににおかれたのです。評議会のようなものでしょうか。外ではこの奇跡が華やかにニュースになって語られ、たくさんの人が機長を英雄として褒めたたえている最中のことです。

 

機長は追い詰められ、マスコミによって、我が家にも帰れない状態にあり、家族とは電話で話すのみでした。家族もマスコミの攻撃に会い行動がせいげんされてしまうのです。

電話のみでお互いを思いやりながら、尋問の日はやってきます。

 

面白いのは、別のパイロット達が、コンピューターのシュミレーションで、飛行機を操縦します。

このシュミレーションは、何度も何度も練習をした後に発表されたものでした。

鳥ががとんできます。エンジンにぶつかり、エンジンががこわれます。それでもシュミではうまく近場の滑走路に着地します。

何通りかの方法でもって

何度やっても着地可能と出ます。

ハドソン川不時着はやはりミスであったのか。…

暫くして

しかし実際の事故では、百五十五人もの人命を持って、とにかく命を守ることを考えたと、機長は主張しはじめます。

35秒以上考えたうえに決断したので、シュミの画面でも、35秒をいれて検証し直して欲しいと申しこみます。

すると、どうでしょう。どのシュミでも、飛行場にうまく着陸できないし、街に進入してビルに追突などしてしまうことがあきらかになってきたのです。ビルに追突して市中に墜落と。本当は大惨事になるところだったわけです。

おまけに、やはりエンジンは2個ともこわれていたことが証明されたのです。川から引き上げられたエンジンの検証の結果でした。

こういう場合、ハドソン川に不時着するしか、やはり手がなかったと全ての人が納得する結果となりました。

42年間も安全なフライトをやってきたベテランパイロットは人柄も温厚で、紳士のような白髪の男でした。ハンクスも、負けじと知的で地味なおっさんに変身していました。なんか特別どうってことないんですけどね。

どうってことのない映画って、なんか変わってるなあと思いますよ逆にね。

なんかとても冷静で水のような透明感のある後味があるのですよ。監督も高齢になって枯れてきたのでしょうか?

ただ何か、淡々としすぎていて、話が読み込みづらくて、二度見してやっと意味がわかりました。

やっぱ、おもしろくな〜い、というのが厳しい感想です。いやそうでもないか。けっこういいかも。

 

一度見だけで、わかる映画を作れ、マジソン郡よ。

 

 

 

 

 

こうして、