スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

ヘイトフルエイト 2015 タランティーノ監督

新しげな作品なのに、ニキータや、パルプフィクションの監督なのに、期待しすぎたのかねえ。

これはちょっといただけないです。お金の無駄使いでしたね。

猛吹雪の中の一軒家、と言っても大きな家だが、ワイオミングって、こんなに雪が降るのね。吹雪に閉じ込められた数人の男と女一人が、この家の中でなぜか殺しあうという怖い話。

何もこんなこわーい映画作らなくったっていいのにさ。この監督ボケてきたんじゃねえの?

でも元からこんな支離滅裂の路線でしたからね。そういうのをウリにした人だしさ。

この映画夢も希望もねえ、寒さだけが増してくる変な作品だよ。おまけに皆が熊のように防寒服を着ていて、何が何だかわからない。コートの上に、毛皮を着ているような重ね着でーす。

おまけに、役者がドアの釘を打つ場面で、釘がガンガン打てねえの、男の癖に、腰抜けの役者というより、都会育ちの何もしたことのない俳優たちを平気で使ってるから、釘一本まともに打てないような演技をするんだよ。スッポコは釘打ちは父さん仕込みでうまいもんだよ。父さんは昔の人だから、何でもかんでも手作業をしていたものだ。

それを知らないタランティーノがバカなのか、ワイオミングの大自然に向ってしまったのはどういう風の吹きまわしってことです。

まあ、スッポコの家もまさかの大雪に埋まってしまいそうです。今年の雪はいつもとちがいます。人間をあざ笑うかのように、降るのですから。

この映画は、二段仕込みになっていて、バカみたいにみんな死んでいきます。ミステリーでも何でもありません。一人の女を巡って、皆がなぜか上や下への大バトルとなります。

毒殺シーンがヤマ場でしょうね。このなかにコーヒーに毒を入れた犯人がいる。あらかじめ女を助けようと4人の男がその家に入っていたのですが。しかし、誰が毒を入れたとか入れないとかの問題ではなくて、ただもう殺戮の現場があるだけですから。たぶん、派手にやりたかったのでしょう。

音楽は結構カッコいいわ。カントリー調でいいんだけどね、それも嘘寒い感じになりましたわ。