スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。映画の感想を書いていきます。(^o^)

熊 チェーホフ作

ロシアの文豪の作品で、小品ではあるが、かの東山千栄子が演じたポポーヴァ夫人が出てくる。

ポポーヴァだなんて、アポーペンぐらいええ加減な名前だ。これは喜劇的小品で、役者も3人でことたりる。

主人を亡くて喪に服する貞節な黒いドレスに黒いベールのポポーヴァである。喪に服すにしても、夫人の場合は、いかにも長々しくなり、全く外の世界と離れ、家の壁になりそうなほど重症であった。

どこにも出ずに誰にも会わない生活が長くなり、召使いは奥様の身を案じるのだった。

そこへなぜか亡くなった主人の借金を払ってくれとある男がやってくる。主人は借金を返す前に死んでしまったのだ。誰にも会わないはずだったが不躾にもどしどしと部屋に入って来た。

粗野な乱暴な感じの男のことを、夫人は「熊、熊!」と言って罵った。

とうとう決闘になったが、男と女の決闘である。男はこれが本当の男女平等、女性解放だと大声でわめいた。

だが夫人の真正面な夫への愛情を目の当たりに見て、男は圧倒され、感動して、思わず知らず、夫人を愛してしまう。

「早く出てお行き、いや出て行かないで。なぜ出て行かないのか、いやちょっと待って。早く行きなさい。でも出て行ってはダメです」

こんなわけのわからないことを口走ってしまう夫人もその熊男に夢中になってしまっている。あれまあ。

こんな劇を東山はやってたのね。うむ。

最後は長い口づけでメデタシメデタシ💏。でも女は、毛むぐじゃらのオトコに惹かれるのだね。

と言うあっけない幕切れでーす。男に抱きついている夫人を見て、帰って着た召使いや小間使いはびっくりするのだった。チェーホフの肖像、かなりの好男子、インテリ、でも誰かに似ている。

 

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