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スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。映画の感想を書いていきます。(^o^)

エデンの東 1955年 スタインベック原作 エリア カザン監督

すっぽこが生まれた1955年に作られた映画というだけで、何かスッポコと深い縁がある様な気さえするのだった。先ず映画音楽をよく聴いていたのだった。メロディーが先にあった。何度も聴いていたのだった。

なので「エデンの東」 この言葉は忘れられないものとして、小学生の頭に残ったのである。

美しく夢見る様なメロディーであったなあ!それにレコードの表紙の絵が、金髪の若い男と金髪の綺麗な女の絵で、恋愛物だと一目ででわかるし、このふたりの恋愛ストーリーなんだろうと勝手に思っていた。

ところが、少し違っていた。

映画を見たのは、こんな年になってからだ。随分時が経ってしまったなあ。

 

アダムの息子のアロンとキャルの二人の兄弟の話だ。これはアダムとイヴの子であるカインとアベルの話の写しになっている。弟を殺してしまったカインは、罰を受けて、エデンの園の東の隅っこに閉じこもる様になったのだった。

 

アロンとキャルの母親は死んだと聞いていたが本当は生きていたのだ。母親は主人の精神的横暴に耐えられなくなり家を出て行ったのだった。精神的D.ヴァイオレンスだがこれはじわじわ効いてくるからこわい。

だが子供を残して出て行ってしまったことは子供にとっては大きすぎる痛手であった。子供たちはそれぞれ、心に歪みを持って成長していく。

表面上、兄は優等生に育ち、兄は父親のお気に入りであった。弟の方は感受性が強く反抗的で手に負えない子であった。兄の方には、綺麗な恋人がいて、仲良さそうにするのを見て、弟はますます苛立っていくのだった。

この子らには、母がなく愛情に飢えていたのだった。兄のいちゃつく姿がとてもとても羨ましく思えたにちがいない。

兄は兄で若い恋人に完璧な母性を求めていた。それが知らぬうちに恋人の心を圧迫していくのだった。

そしていつの間にか恋人は自由奔放な弟のキャルに心引かれる様になって行く。ジェームスディーンの表情は、ある時は大人、ある時は拗ねた子供とコロコロと変わり落ち着きがない。大人になりきれない頃の揺れ動く感じを出しているのか。

彼はある意味あまりにも有名な俳優である。反抗的だが、甘いマスクに金髪のくせっ毛とアイドル性がいろいろ揃っている。

兄の恋人が彼にに傾いても当然といった脚本である。しかし、ジェームスディーンがこれほど人気になるとは、誰も予想していなかっただろう。とにかく前代未聞のすごい人気となったのだった。

いつまで経っても、何でもかんでも、死後さえも、ジェームスディーンであったから。

   

このストーリーは

兄アロンはとても模範的でまじめで、聖書の言葉を文字どおりに信じているような若者であった。

ある日、兄のアロンは自分たちの母が、実は娼館を経営する女主人だと知らされる。それは弟のキャルから故意に知らされたことであった。キャルは、自分の母親のことをこっそりと調べ、母であることを突き止めていたのだった。それは当然の自然なきもちから出たことであろう。

しかし、それを兄に知らせることは、どういう意味をもつかも彼は計算に入れていたはずだ。

兄の恋人を手に入れるための策略だとおもう。

キャルは、やはり、カインであった。

しかしこの事実はアロンにとって突然のとても大きな衝撃であり、とても耐えきれない真実であった。

また、恋人さえも弟のキャルに取られそうになっている。いやすでに取られているのかもしれない。これで、全てが崩れてしまった。

優等生の良い子ちゃんのアロンは急激に自暴自棄になり、後先も考えずに軍隊に志願する。もう死ぬ気であったのだ。

アロンがいなくなったのでアロンを探しにでかけた父親は、汽車に乗り込んだアロンを見つける。アロンの怒りはおさまらず、汽車の窓から頭でガラスを破って顔を出してきた。血だらけである。

おどろいた父は、ショックで、倒れてしまう。脳の血管が破れたのだった。父親は重症でいつ死ぬかわからない危篤状態におちいってしまう。

こんな時にキャルは父とよりを戻そうと焦るのだった。死んでしまったらもう、離れ離れになった父と子の心は二度と分かりあうことはない。

それを見た兄の恋人は死にかけた父親にキャルと仲直りすることを必死に頼むのだった。

それを受け入れた父親は、キャルに「お前に看病して欲しい。」と告げるのだった。これは、お前を許す。お前を愛している、信頼しているという意味であったのだ。

心から喜ぶキャルは、静かに父親のベッドのそばに佇み続けた。

 

どういう風に説明するべきか、いろいろ矛盾していて、なにかむずかしい映画だった。ジェームスディーンのかつての人気の凄さに蹴落とされた気もする。

彼はこの映画と同年の1955年に、24歳の若さで交通事故で亡くなっている。

 

 

 

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