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スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。映画の感想を書いていきます。(^o^)

ホーリーマウンテン 1973年 アレハンドロ ホドロフスキー監督

自称キリストを含めた9人の人間が永遠の命を得るためにホーリーマウンテンというインドの山へと
賢者達を訪ねる旅に出る。この映画前半ではキリストは民衆に散々馬鹿にされ、身体の型を取られて、実物大のケーキが多量に作られた。Christ for sale として、「キリストの大安売り」でケーキは売りだされていた。
エログロとも言えるようないろいろな事件や、肉体的また精神的に障害のある人物がどんどん出てくる。9人の大物たちは苦労を重ね、山に住む7人の聖者のもとを訪ねていく。彼らの不死の術を授かるためであった。
授かるってそう簡単に教えてくれるもんじゃないとおもうのだが。
能天気の9人を率いるリーダーの男は、何物をも恐れぬような面構えをしていて何か超能力のようなものが使えるのだった。世界の名だたる奇人変人や、億万長者などと連絡を取りあい、知り合いであった。金と権力を持った彼らの生活は、生きるために労働するのではなく、ただただ、自分の精神に刺激や興奮を求め、健全とはかけ離れているのだった。

この映画の版権は、かつてジョンレノンが、持っていて、世に出ることはなかったのだが。
ジョンレノンの遺産420億ドルとかと週刊誌で読んだが、まさに、この映画の中に出てくるVIPな人々の様な暮らしぶりではあったろう。だが、表面はつましく暮らすふりをしていても、心はお金に持って行かれるものだ。
それ故、この映画にすこぶる共感を抱いたのであろう。
だがこの映画は悲しいものだ。また、彼らの人生とて、虚しいものであっただろう。
まさに貧しきものは…である。
またお金に関しては、一流のスポーツマンでも負けてしまうものだ。悪魔に心を売り渡したものは
数知れなかろうよ。

はだかはだかはだかの男や女や少年を大勢使って頑張る監督であった。
殺されて流れる血、血、血、は大体がフルーツになったり、クリームになったり、小鳥になったりして
刺激を抑えている。これはちょっと意味がないと思う。
     まあそんなふうで厳しい試練を受けながら、山の聖者に会う。
でも山にいた男はアンポンタンでただの飲んだくれだった。
しかも7人の聖者は、皆おがくずの人形であったのだ。
ああでも良かった。
なんか良かったよ。それでも。そんな最後の結末である。
旅をしたお陰で彼らは人間に帰る事が出来たのだった。
現実に目覚め、リアリティーの人々となった。彼らのリーダーは、悪い人ではなかった。人を騙そうと企む人ではなくて良かったな。ほんと。映像も良し、音楽はもっと良い。


このDVDの写真はお札を燃やしているところ