スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

映画 ドン・ジュアン (モリエール) 1998年

フランス劇作家のモリエールの1665年の作品が原作です。ドンジュアンとは、ドンファンのことです。内容は、モーツァルトの「ドンジョバンニ」と同じです。1500人以上の女と付き合った稀代のプレイボーイの話ですが最後は悲劇となります。元は由緒正しい貴族の家に生まれたジュアンは、大きくなると、あらゆる悪徳を身につけた男となります。それは高い位の貴族の家柄を汚すような事ばかりなので、とうとう親からもさじを投げられていました。昔殺した男の亡霊が、石像となって、ドンジュアンを襲います。石像が動いたり、しゃべったりするのですが、ドンジュアンは神をも恐れぬ男で、このような奇跡を目の前にしても悔い改めようとしません。石像に招かれた宴会で、とうとうドンジュアンは、天罰が当たり地獄の業火に焼かれて悶えて死んでいきます。
主演はジャック  ウェヴェールという俳優で、大きな体の人ですが、この映画の監督も本人がしています。 長い銀髪をなびかせて歩く姿はかっこいい。スッポコは、すぐ影響されて、ステーキならぬ厚めのホットケーキをパクパク食べて彼のように大きくなろうとしたのでしたがホットケーキは実は、ダイエット中で、禁食だったのですよ。
プレイボーイを演じる彼は、堂に行ったものです。ただ、体がすごいです。縦横おおきい。これは美味しい肉をたくさん食べたからでしょうか。後ろ姿も、すごいお尻の肉です。見ごたえのある姿です。日本で言えば歌舞伎です。日本で言えば、健康検診で、メタボの要検査入りでしょう。 お馬さんも彼を乗せて走るのはつらそうでした。
ただ、監督兼主演というのはどうしても自分本位になりがちですよね。そこは、ジュアンが悪者だったという事で、マイナスされてプラマイゼロととなっているように見えます。
しかし彼は自分は大物だと映画を通して言っています。それはもうしかたのないことです。
確かに彼は大物でしょうから。
あちこち旅をしてやっと妻のもとに帰ったが、妻はもう嫌になったと言って、尼寺へ出家してしまう。ご主人様が亡くなった後はお供の下男は職をなくしてホームレスになる。お供の下男はよくジュアンにつかえたが、こ主人さまのあまりのご乱行と不信心にいつも胸も潰れる思いだったのだ。
モリエールのおかげで、この様に飛び抜けて奇抜なお話が出来たのだ。
戯曲「タルチュフ」にしても、偽宗教家の詐欺師の話である。どちらにしてもあの時代にトンデモな物語を考えたものだ。


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  • 「 宮廷料理人ウェベール」というのも彼によく似たデブッチョの俳優が堂々と演じていました。あの映画は凄かったなあ!昔、NHKでみたのですが、でも、借りるにしてもあまり出回っておらず、また、弟に泣きついてみようかとおもっています。