久しぶりに「読書術」何てものを借りて読んだんだ。嵐山って人は編集者、グルメエッセイストとして有名であった。テレビでもちょくちょく見る人だった。漱石のグルメについてNHKで解説していたよ。「文人暴食」などの著書もある。タモリの(笑っていいとも)にも大いに関わっていたとか。嵐山を思い切って借りてみることに。
もう亡くなった山口瞳についてが面白かったかな。山口はよく新聞に本の広告が出ていたが、十代のスッポコには関係のない世界であった。
今になって、温故知新とばかりに少し読んでみようと思った。なんという余裕であろうか。金閣寺が進まず、関係のない本ばかり漁って読んでしまっている今日この頃であるのに、この余裕である。
いまさら山口瞳とは。彼は何もできない人で、ガスもつけれず、電球も変えれず時刻表も読めない困った人らしかった。家族が一番困っただろう。好き嫌いもはっきりしていて、スッポコの嫌いなものと一致していて、吹き出しそうになった。実際吹き出した。いやこれはワナだろうね。読者の心をつかむ術だな。
うちの旦那も時代遅れの池の鯉のような人間で、よく似ていて面白そうだと感じた。古くてこわい人。
と光三郎はいっている。その他、村上春樹をはじめ寂聴までいろいろな作家が、少数だが出てきて再認識したのだった。コウザブロウとよむのだった。 またこの人の批評は、なんだか結構的を得ていて馬鹿にできない気がしてきた。この顔とヒゲは、何を意味しているのか?頑固、律儀、厚い誠、強い野心、そんな所だ。じつは祖父に似ている。そんで、涙が出る。ウグッ。
字面が大きくて、病院の待ち時間などに読むのに最適あろうな。どうせ退屈を持て余してぐつぐつしてるんだしさ。
また変な本をたくさん読むことになってしまった。大丈夫かなあ。目の健康がね。
又吉のことは嵐山はとてもほめてるそうだぜ。火花か…、ふむ、いつか読む運命だろうな。
弟が、「火花」は朗読もあるぜと言っていたが、どうも朗読が苦手のスッポコ。シュミレーションでお風呂にはいったようなもんになりはしないかと不安である。