スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

本 ・平気でうそをつく人たち 1996年

f:id:dekochanya:20160203211809j:imageこの本は、ベストセラーであった。と弟がおしえてくれたよ。

スッポコはいつもだまされる。その度に、相手を呪い、とてもくやしがるのだった。何か騙されない方法はないのか。嘘について書かれた本はないのか。ところがあまりないのですよ。
むかし、おばさんちで見たことがあり、読んだが、あまり面白くなかった。この度再読したがやはり同じであった。
邪悪な普通の人たちが描かれていた。
人を騙すことは、どんな気持ちだろう。たぶん楽しくてうきうきするのだろう。たぶんスリル満点で、うまくだませた時は、自分の才能に有頂天になるのだろう。
大きな嘘はともかく、小さなウソで振り回され、腹を立て、不愉快な気持ちで1週間は過ごすことになる。甘い物ををたべすぎたりするのだ。ひとがイヤーな気分になるのが、嬉しいんだろうね、きっと。
空気の澄んだスッポコ谷にもやはりそういう人はいるんだな。どこにだって居るんだろうな、嫌われ者の嘘つき人間が。ただこの本を読んで見たところで、解決にはなりませんね。いくつかのケースが書いてあるが、それは、精神科医の世界の話であり、問題は、市井の嘘つきオバサンであり、もっとも手強く、難しい相手だ。もういつもの事なので、周囲の者もなれてしまっている。スッポコだけが、火がついたように髪を振り乱して、フリオスになっているんだな。
そんで、いつもこちらのほうがいつの間にか異常者ということになっていて、非難されだす。
その頃当の本人は、既に追っ手から自由になって、ふわふわ飛び回り、あたらしい餌食をみつけに出かけているのである。
本来こういう人は、たいへん変わり者の人で、嘘はつくし、すごいけちんぼだ。人の褌的生活を送っている。
騙されても、訴えるような、大きな被害もないので、人々はどうすることもできない。
ただ、問題は、精神的な被害が、実際に起こっているということだ。
この本でも、慣れた医者でさえも、気力を挫かれるような、患者が次々と出てきて、いやらしさを振りまくのである。目に見えない毒ほど、身にしみるのだ。
でも本人さんは、自分だけが大事で、他の人のために、一肌脱ぐなんて芸当は出来ないので、寂しい人生を送っていくのだろう。
またこれも肝心な点であるが、こういう人がうそを平気でつくのは、それを、後で必ず払拭するだけの力を持っているということとイコールである。彼らには自信がある。いつもそうやって素早く安全な場所に身を置いてきたのだ。ものすごい守り神がついているという気ががする。神秘的なほど強く、彼らを守ってくれる何かを魂の中に感じるのだろう!
これは大声で言ってもいいかどうか、心配であるが、
地震などの天災、天変地異がうまく起こり、または、私の子供が、高熱を出してしまったり、主人の車のバッテリーがあがったりの、突発的何かがおこるのである。市井のなかの小さな嘘など皆が忘れてしまうほどの。公共のおかねを払わなかったぐらい、いや、掠め取ったぐらい、もうどうでもよいではないかということになるのだ。誰も非難しないのだ。できないのだ。
スッポコは、みじかにこのような事に何度か出会い、 すっかりうろたえて、驚き、もうその力に
逆らわない事を決めているのだ。
オカルトだっちゅうの。
 
これは実際にあったことで、この本とは関係ない事象だが、事実は小説より奇なりであろう。
ヤレヤレ😥である。
 
文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)

文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)