スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。映画の感想を書いていきます。(^o^)

殺人狂時代 岡本喜八監督 1976年

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仲代達也 と砂塚 秀夫のコンビで、まあ痛快ミステリーコメディーといった作品。

ある秘密結社からなぜか命を狙われる仲代である。それで、秘密結社の殺人鬼がつぎつぎと送り込まれて来るが、仲代はうまくかわして死なない。
実は彼は、大学で犯罪心理学をおしえている先生であった。レンズのぶ厚いメガネをかけて無精髭で、のろのろと動く冴えない男であった。女が近づいてきていい仲になるが、じつは彼女も刺客であった。それどころか、精神病院の医院長のむすめであった。医院長は仲代をねらうボスであった。多くの刺客を送ったのも彼であった。この病院はカリガリ博士のセットによく似ていると思った。真白いモルタル壁にはルネサンス風?の彫刻が施され、洒落た造りになっている。病院には体操ばかりしている患者や笑ってばかりの患者などがいたが、この気違い博士はどの患者よりも心が狂っているのだった。
天本英世と言うピッタリの俳優が演じている。ここで、最後の決闘をするのだが、仲代は博士を倒して勝つ。女(団令子)が博士の娘であることを知らない仲代は、車の中で、女と抱き合い勝利を喜び合う。のもつかのま女は男を殺そうと抱き合ったのだった。本当は気がついていた仲代は、ママからのおまもりだという白いカーネーションの花を出して麻酔を女に噴射して助かる。
「ママ、ママ」というのが口癖の仲代のことを馬鹿にして笑っていたが最後は彼の「ママ」に負けたのだった。
じつは仲代の体の肩の部分には「クレオパトラの涙」という宝石が埋め込まれていたのだ。皆がそれを狙っていたわけである。ダイヤを狙った話はよくあるなあ。ダスティ ホフマンのマラソンマンでも、やはりダイヤモンドのために悪者がどんどん殺人を犯す話であった。ダイヤモンドってやはりすごいお金になるんですね。
岡本監督の話は、娯楽になっていて面白い。ただ、今から見るとちょっとしんどいような場面があって、いまなら、こんな撮り方はせんだろうなというものがある。野原のなかをガンガンに走る場面は、こちらの方が、息切れしてしまいそうになる。時代を感じた瞬間でもある。
「殺人狂時代」という映画は、チャップリンが1952年にすでにつくっている。これは主人公が殺人者であるので反対ではあるが、題名が同じになっている。どちらがおもしろいかというのは止そう。チャップリンチャップリンだし、岡本は岡本であろう。まあチャップリンは世界的なひとだし、岡本監督は日本人のために娯楽的作品を作ろうとした人だ。大誘拐もおもしろかったではないか。
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きちがい博士の天本英夫

 

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