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スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。映画の感想を書いていきます。(^o^)

映画 利休 1989年公開 勅使河原(てしがわら)監督

三國連太郎70さいのときの主演の利休である。まあ真面目な感じを受けた。というのもまず

利休にたずねよ」を先に観たせいであろうか。秀吉との 壮烈な闘いが描かれていて、壊された利休の木造もよくできたものだった。家康など大きな大名と秀吉とのあいだを茶の湯で取り持つ役を託されてもいた。小さな茶室で、静かに対峙する時、人間はどんな気持ちになることやら。秀吉とも色々な話をしたのである。しかし朝鮮出兵について反対であることを示した利休は秀吉から憎まれて、追い詰められてゆく。頭を下げて、這いつくばれば、許しててもらえたかもしれないが、たぶん秀吉のサド性格から言って、殺していただろうと思う。稀代の茶聖として大名たちからも尊敬されていた利休は、まさに時代のスーパースターだったのだろう。誰もが惹かれる魅力を持った男だったのだろう。
嫉妬やら何やらで切腹をもうしつけられたのだが、利休はそれを待っていたようにも思われる。
それは私の勘違いなのか。茶道を追求した結果、詰まるところはそんなかんじではなかったか。
弟が、「なんで最近、急に、利休、利休って言ってるの?」ときいてきた。そうね,還暦になって、でこちゃんやはただ急に詫びだのサビだのが気になってるんだよ。二つのものよりただ一つのもの、それが美しいというものだとなぜか気づく時期が来たのでしょう。若い時はあれも此れものてんこ盛りでも平気であったが、心の容量がへったのかもしれない。例えば素人写真であるが、バラも菊もと欲張っては、何故か美しいものはとれない。一輪だけの美しさというものがある。
最初、何も三国を使わなくてももうすこし痩せたやくしゃもあっっただろうにとおもっていた。しかし、話が進むにつれて、やっぱり三国でよかったかなと思った。あの重厚さも利休には必要だったと思った。痩せギツネではちょっと勿体がなさすぎるきがする。勅使河原監督もこの作品ですべてを描ききれなかったというはがゆい想いがあったとおもう。やはり利休はむづかしい難物であるからな。
この監督の作品は、まあ、「砂の女」や「他人の顔」など安部公房の作品がある。砂の女では、故、岸田今日子が出ているが、利休では、ネネの役であった。24年前の映画であり、故人がおおいのは致し方ないといえども、侘しさを感じたのである。

 

あの頃映画 「利休」 [DVD]

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