スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。映画の感想を書いていきます。(^o^)

影武者 1980年公開 世界の黒澤

黒澤明の作品の中でも、これを一押ししたいですね。ベネチア映画祭グランプリを獲ったとかからではなく、彼の映画の中でも最も良い出来かなあ。勝新太郎がどうしても、ビデオをを持ち込んで、独自に映画を撮ろうとした。監督が二人もいたら、どうなるか。知ったことではないけどね。影武者(仲代達矢)をつかって信玄が生きているように装う武田軍であるが側室や、子供にもばれなかったのはすごい。が毎日ビクビクもんで、生きた心地もしない。立派な城とよく鍛えられた家来たち。

なかでも大瀧秀治の筋金入りの兵隊長の態度は生き生きとしていて、最高のできとなった。
信玄のかげにかくれて、息子の諏訪勝頼(養子に入っていた)は武田家の跡取りに返り咲いたがこの人のいらちな性格を、萩原健一がよく演技していた。しかし考えてみればこんなにも俳優たちが生き生きと動けるというのは黒澤の手腕のうちではないだろうか。かれらはただ言われるままに流しそうめんのように泳いでいれば、知らぬ間に名演技になっていたのかもしれない。
そういうのが偉大な監督というものかもしれない。黒澤はその範をたれたのである。
この影武者は幸い大きな興行成績を取り人生後半において成功をおさめることができた。
 
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影武者[東宝DVD名作セレクション]

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