スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

ポンヌフの恋人 ・お待たせしました!

やっとの事で巡り合った映画「ポンヌフの恋人」です。1991年のことなのでずいぶん昔の映画といってもいいが、あのころの週刊誌はポンヌフ、ポンヌフとうるさかったな。パリで最古の橋ポンヌフ。いや美しいはしだ。巨額の金がかかった映画、何年もかかった映画、監督と主演女優の訣別などなど、とてもはでな噂が随分とびかっていたが、当時出産ボケしていたわたしにはなにも分からなかった。この度大きな期待を持って見ることになった。そして確かに期待通り、最後まで期待を持ってみたのだ。女主人公ミッシェルはダンサーのようにきれいな体と、筋肉をもった役者だ。あたりまえ監督の恋人である。男主人公アレックスも小柄だが筋肉マンでダンサーのように動ける。ただ橋の上で暮らすホームレスである。その橋に盲目となる運命のミシェルが住みつき、ふたりは助け合いながら暮らすようになるが、男と女として愛し合うようにもなりお互い離れがたい絆で結ばれていく。しかしどんどん目が見えなくなる恐怖に怯え切る女であった。それを愛で支えるアレックス。彼女のためなら不思議と力が湧き何でもやれるのだった。守るために!

しかし遂に別れがくる。彼女の親が捜索願をだして、大きな写真いりのポスターが駅や町中に貼られた。ドコモでもできんような大掛かりな宣伝のようなポスターがデカデカと。
「行方不明になって3年にもなる娘ミッシェルをさがしている。目はナントカ博士の手術で治る。それを彼女自身はしらない。我が娘を見つけた方はしらせてほしい。」
そんな言葉が書いてあった。彼女はある大佐の娘で、いいとこのお嬢さんだったのだ。アレックスは彼女がそれを見て家に帰ってしまうと思った。それで、目に触れぬように町中のポスターを焼いた。町中の新聞も焼いた。大忙しだ。彼女は大佐の娘で、良家のお嬢様だったのだ。目の悪いふりをしてだましてたのか。ホームレス生活はおもしろかったか。しかし男は焼くのをやりすぎて車が爆発し、人が死んでしまう。その罪で監獄ににいれられてしまう。女はラジオ放送で自分の事を言っているのを聞いて、家に帰ってしまう。一人になってしまった男は絶望したのだった。そりゃあ目がみえるようになると言われれば家に帰りますわ、すなおに。
彼女は自称画家であり、お嬢様画家。昔の恋人をピストルで撃っていた。このような過去をもっているのに警察につかまっていないのは許せませんな。筋書きがおかしいんじゃないの?と怒るでこちゃんや。でも彼女の目は治り刑務所から出た男と再会を約束したのはまさにポンヌフ橋の上。クリスマスの夜。このセッっティングで、幸福は約束されていたはずなのに…。f:id:dekochanya:20150803212429j:image
女はその時なんと、ナントカ博士の家に住み博士の女になっておった。だからもうあんたとはお別れなんよ。博士には恩があるし。それを口ではいわぬが煮え切らない態度に男の忍耐も切れる。
男は女を道づれに橋から身を投げた!「ああ、これで愛は成就した。これでよかったのだ。」
と思った途端二人👫は川から上がってきて、船に助けられる。 これではちゃんちゃらおかしいですね!、たぶん監督は長引く撮影にあきあきしてしまい、いいかげんになっている。👫は心中して死んだ。でよかったとおもう。愛が主題ですからね。または二人は別れてしまったでもいいじゃん。それの方が余韻が深く橋も活きるだろう。いろいろ女に気を使っちゃったのかも。お金の事もしぬほど心配だったかも。だって38億円もかっかてるらしいし、橋をわざわざ作り周りのビルもつくっちゃって。まあそれだけのきがまえの価値はあったが、最後はわけわからんじゃないか。ふねでルアーブルに行って、えっ!堅気になってくらすのか。FUーNN。f:id:dekochanya:20150709001045j:image
 追記・女がピストルで元彼を撃ったりは実際にあったことだろうな。痴情のもつれっていうのかな。
なにかわけがあって、
カラックス監督は女にこの映画を捧げざるを得なかったのだろう。でなければこんな終わり方にはならないはずよ。