スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

カトリーヌドヌーブの「昼顔」

ずい分前の映画だが テレビの昼顔ブームでカムバックしてきた「昼顔」。こちらがほんものです。世界で一番美しいと言われた「カトリーヌ・ドヌーブ」ですが、若い方々は多分知ってませんね。

若くハンサムな医者と結婚したオンナはなぜか欲求不満気味でよく白昼夢をみる。縛られて卑しい粗野な男どもに鞭打たれる夢。または、牛のフンにまみれた土を顔に浴びせられて屈辱をうけるなどなど。
満たされたリッチな生活のはずだが、どこか納得がいかずズレを感じる彼女であった。
ある日、娼婦の館に入り込み働くことに。つまり娼婦になって働くのだが、美人で上品な彼女はすぐに「昼顔」という名で売れっ子となる。といっても金持ちの歪んだ欲望の渦巻く職場である。
「仕事は5時までよ」というのがくちぐせ。だって主人が帰って来るじかんですものね。おんなは愛している主人とはなぜが欲望が燃え上がらずとても悩んでいたということらしい。なにか子供っぽく、子供も産みたいなんて考えたこともない。主人は早くふたりの子供がほしいと願っているのだが、おんなはそんな事は考えていない。そんな泥臭い、自己犠牲などできるタイプの妻ではなかった。でもこれじゃあ、ただの人形じゃん。うつくしい彼女を見ているうちにだんだん腹が立ってくるわたし。何か欠点はないかと女を見まくる私。そうだ足が変だ。じだいおくれのミニスカートをはいて足をにょきり出している。でも靴が変。私なら、ブーツっぽいヒールを履くのにと、素足のような女の脚がやたら目につく。顔だけじゃなくて脚も綺麗なんだから、と言わんばかりのカメラである。まあサービスで映したのだろうがね。あの時代のカトリーヌは、女神さまの様なそんざいだったのですから。世界一の美女も時代が過ぎて世間の目が肥えた今ではため息をつくような美女というわけではなくなってしまった。現代では美しいものは捨てるほどあるのだし、だれもがそんなものにくたびれきっているとおもう。ただこの映画は心理的な謎のような部分が多分にあって、ドヌーブのトンチンカンな歯切れの良い演技がふっと笑いを誘いそうなほどになるのは遺憾せんといったふんいきである。
さいごは若いチンピラに、愛する主人が撃たれてしまい、不随の車椅子のひととなってしまう。
チンピラは、昼顔だったころのヒイキの客だった。後悔先に立たず。ひっしに主人を看病するが、最後まで幻覚のようになって終わる映画です。いったいどうなってるの、といっても無駄なんです。なんか訳の分からぬままにもやもやっと終わってしまったんです。ううう~。
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昼顔 [DVD]

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