スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

映画セッションズ の感想

弟に「セッションズ」を借りてと頼んだところ、間違えて、同じ題名の「sessions」を借りてしまいました。「あら、なんてことをしてくれたの」とおこったものの後の祭りでした。しかも準新作で値段も高い。私が観たかったのはロックソロジーの「セッションズ」のえいがでした。

さてまちがいにきずかず、お茶と洗濯物を準備して(映画を見ながら洗濯物をたたむのが私の趣味)さあいつでも来い!とつばをのみこんでいると、どうもおかしい映像で、はじめからポリオでまっったく動けない障害者の男ががんがんでてくるのです。いつもタンカーで出てくるのです。あれ、私の観たいのはロックのドラムを叩く若者のはなしだったはず、変だなーとおもった時はもう三分の一ぐらい行っていたのです。弟は全く澄まし顔です。同じ題名の映画があったなんて、いけないことです。でもけっこうおもろいかもと思ったのは、しゅじんこうがハンサム顏で、UCLAを出ていて 詩人の職業でお金も持っているらしいし服の趣味がかっこいいなとおもったからです。顔は今はやりの?サル顏でミックジャがーかなとおもわせるところが憎いです。顔しか動かないし、肺呼吸も難しいらしく鉄の機械のアクアラングの様なものにはいったままで生活しています。 とてもみじめでしょう。ヘルパーがきて彼の世話をするのだが、綺麗なヘルパーにすぐ恋してしまいいつも失恋ばかりでかわいそうです。敬虔なキリスト教信者の彼は教会にいき牧師にざんげします。「普通の男のような生活がしたい欲望がある」と。
牧師はシワだらけの顔のかっこいい俳優さん 、(だれだっけな)は願いを受け入れてひっしにはげまします。とても個人的でびみょうな問題なところなので、ここからは声を大にして話せませんが。
あるヘルパーが とてもかしこくてかつ気も効く人間だったので障害者でも異性と交際できることを知らせます。そしてそういうグループというか職業のひとたちがいるのだといっって ある美しい人妻(子持ち)を相手に選びます。「私は売春婦ではない。困っている人たちを助ける職業の人間だ。」とおんなはいいます。もう、わかるでしょう?なぜこの映画がおもろいんかが。そんなこんなで職業婦人と付き合う内に、女の方が彼を、愛してしまいます。やっぱみんな、ジャガーのようなサル顔に弱いのだな。
そしてつらいけど職業に殉じて別れる女。ちょっと涙が出ました。でもまあそないに美人で気の狂うほど美しい訳でもないから、わたしは平気でした。
全然動けない人間を取り扱うということは、ある意味倫理的に問題があります。殺そうと思えば相手を簡単に殺せるのですからね。あいては無抵抗で動けない。これはサドの極致といっても良い話。わたしにはこの「上から目線の設定」が許されないことではないのと思えます。障害者の人にとって残酷過ぎる映画になりましたね。これは、誰がどういう趣味でこんな映画を作ってお金を儲けようとしたのかとはっきりいって底が見え過ぎていておもろうないんやで。紹介した私まで共犯者の様な気持ちになる後味の悪さがあります。
それから5年後 、彼は天国に召され、数人の女が黒いドレスで最後のお別れをするのでした。もうかっ ってにすれば!と思いましたね。
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映画はともかく、このような重大な障害を持った人が、ひとりで住んでいるというのは、おかしな話ですね。親や兄弟はどうしちゃったのでしょうか。
私が親族ならば告訴するでしょうね。
映画監督が お金儲けのために息子をいたぶって遊びに使ったと!。